マーライオンといえばシンガポール。由来と行き方
更新日:2021年8月1日
マーライオンと言えばシンガポール。皆さんのWhyを徹底解説
こちらでマーライオンについて知りたい皆さんの3つのWhyについて解説します。

最初のマー”Mer”はフランス語で「海」の意味。
シンガポール近辺にかつて栄えた都市の名「タマセク」(ジャワ語で「海の町」の意)
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シンガポールの名の元にもなっている”lion”ライオン
この2つを組み合わせてMerlion(マーライオン)とした造語。
シンガポールの元の名前は「シンガプーラ (Singapura)」。マレー語で「ライオンの街 (Lion City)」。
シンガポールのマーライオン伝説は1匹のライオンに由来しています。
7〜14世紀に成立した港市国家シュリーヴィジャヤ王国(室利仏逝)の王子サング ニラ ウタマ(Sang Nila Utama)が島で野生動物狩りをしている際に「1匹のライオン」に遭遇し、島の名をサンスクリット語でライオンシティ(Singha=ライオン、Pura=都市)を意味するSingha Pura(シンガプーラ)と名付けました。
マーライオンの下半身は魚。
15世紀の地図を確認するとシンガポールの場所はTemasek(淡馬錫)と記載されており、ジャワ語で「海の町」という意味を持つそう。
シンガポール海峡は現在も海上輸送において重要な航路でもあり、シンガポールと海は密接に結びついています。
シンガポールがマラヤ連邦から独立する1965年の前年1964年、シンガポール政府観光局がマーライオンをロゴマークとして起用。
シンガポールという言葉は、シンガプーラというマレー語が英国化されたものです。マレー語で「ライオンの町」を意味し、サンスクリット語から派生しました。
シンガはサンスクリット語で「ライオン」を意味するシンハのマレー語版です。プラはサンスクリット語が起源で、都市や町を意味します。
その名前は スマトラの王子であるサン・ニラ・ウタマがこのライオンの町を発見した時に、ライオンらしきものを島の海岸で見つけたという伝説に由来します。
しかし今日では、シンガポールではライオンが見つかっていないことから、それはトラであったのではないかと考えられています。
今でも、ライオンの図像をシンガポールの文化やマニフェストの中に見ることが出来ます。
マーライオンや、シンガポールのフットボールチームであるライオンズといったシンボルの他にも、マークや慣用句などに現れています。
サン・ニラ・ウタマ王子がシンガポールにやってくる前に、シンガポールに住んでいたのは古ジャワ語で海を意味するテマセックという人々でした。
テマセックという名前は、シンガポールのナショナル・アイデンティティにも見られます。大きな組織や施設でも使用され、
国威さえもその名を冠しています。元の時代と同じ頃に、シンガポール人は龍の牙の門を意味するロンヤーメンとして記載されていました。
しかし、シンガポールに関する最も古い記録は、2世紀にギリシャのクラウディウスが書いた天文学に関する文書でしょう。
彼はシンガポールがあった場所をサバナと呼んでいました。このように、海外で見つけられたシンガポールという名前から、その島が長い間に、重要な貿易拠点や海のシルクロードの一部
であったことがわかります。
マーライオンの大きさと値段
1972年9月 シンガポール川の河口に元祖マーライオン像が作られました。
設計は当時記念物委員会の会員であり、ヴァン・クリーフ水族館の館長でもあったフレイザー・ブルーナー。
地元の彫刻家リム・ナン・センによってシンガポール川の河口・アンダーソン橋近くに作られたそうです。
当初から水を常時吹き出す設計で、大きさは高さ8.6m・重量70tであった。総工費はS$165,000 (現在の為替で約13百万円)。
2002年 現在のマーライオン公園に移設される
元祖マーライオンは2002年にマリーナベイにある現在の位置に移設された。
蓄積された汚れをキレイにし、さらにポンプが故障しても大丈夫なように2個のポンプで水を吐き出す設計にパワーアップされた。
これにより1個のポンプが故障してもなお水を吐き出せる仕組みになったんですよ。

また正面から見るための桟橋も整備され、マーライオン公園の面積は元の4倍の広さとなってリニューアルした。一番近い駅の行き方シンガポールを旅行するなら、やっぱり見ておきたいのはマーライオン!
勢いよく水を吐き出すマーライオン(頭がライオンで体が魚の、伝説の動物)は、なんと言ってもシンガポールのシンボル。
シンガポールを訪れたなら、一度は見ておきたいですね!
そんなマーライオンとコラボしてマリーナベイサンズを背景に、シンガポールらしい写真を撮れば旅の良い記念になりますよ。
また、マーライオンの後ろにいるミニマーライオンも、その可愛らしさから密かに人気を集めています。
公式に認められているマーライオン像は4体
①元祖マーライオン+②ミニマーライオン
ラッフルズ プレイス駅(Raffles Place)駅H出口から徒歩10分程。
マーライオン・パーク自体は24時間営業なのでいつでも入ることができますが、マーライオンの口から噴射している水は23時に止まってしまうので、噴射の写真を撮りたい方は時間に余裕を持ってどうぞ。

③シンガポール政府観光本局の前 (Tourism Court)オーチャード駅の西にあるシンガポール政府観光局(STB)敷地内のマーライオン像(1995年設置)。

④フェーバー山(Mount Faber) ハーバーフロント駅からトレイルコースMarang Trailを上った高台にあります。

マーライオン・パークには、シンガポールのシンボル的存在の口から水を噴射している大きなマーライオンと、その後ろにミニサイズのマーライオンの合計2体のマーライオンがいます。
マリーナ湾に向かってそびえ立つ大きなマーライオンは、これぞシンガポール!という感じで一度は見ておきたいですが、その後ろに背中合わせに立つミニマーライオンも密かな人気を集めています。
いかがでしたでしょうか。なぜマーライオンがシンガポールのマスコットとして選ばれているかわかりましたでしょうか。
シンガポールの人たちは、「胃の内容物がもどる」ことを「マーライオン」というそうです。
あの有名なプールの乗ったマリーナベイサンズの展望台からもこのマーライオンを見ることができます。
夜はライトアップもされていて、イベント時などは、プロジェクションマッピングなどもされてカラフルで綺麗ですよ。

今回の中国語単語
シンガポールは、新加坡(Xin jia po)(シン ジァー ポー) マーライオンは、鱼尾狮(Yu wei shi)(ユーウェイ シー)
と書きます。
カタカナ中国語も併せてご覧ください。